LSフィンヒーター プレートフィン / エロフィンの選定について
LSフィンヒーター
LSフィンヒーターは、乾燥機用に使用されるエロフィンヒーターに代わる次世代のフィンチューブとして開発されたLSフィンチューブを使用して製作されるヒーターです。
耐久性に問題があるアルミのエロフィンチューブを使用したヒーターの問題点を解決した、新世代のエロフィンヒーターと呼べるでしょう。
☆循環式乾燥炉(乾燥機)に採用した場合、エロフィン式に比べ最大で約1/2の伝熱面積に収まります。
☆つまり、今までのエロフィンヒーターが2台必要な場合、1台で能力を満たします!
結果、 ヒーター価格、重量、ファンの静圧低減などトータルコストを押さえることが出来ます。
既設エロフィンヒーターからの更新時、問題なく設置交換が出来ますので、その際はぜひご検討ください。
☆熱風循環型の乾燥機には絶大な能力を発揮しています。
■弊社では2種類の形式のフィンチューブを使用しております。
プレートフィン(プレートフィン式)
エロフィン、LSフィン(スパイラル式)
○プレートフィンは伝熱管に、列方向、段方向に等間隔で穴の開いた金属の薄板を圧入しています。
特徴としては伝熱面積が多く取れるので、エロフィンタイプに比べコンパクトになり低価格に抑えられます。
○エロフィンタイプは伝熱管にらせん状に金属の帯を巻きつけたもので、金属の薄板厚み分で管に接触しています。 プレートフィンより密着性が高いので熱伝導率が高いのが特徴です。また、フィンチューブ1本ごとに独立しているため、配列、チューブ間隔等の設計に自由度があります。
ダストが多い使用環境、湿度が高い塗装工程等、プレートフィンでは目詰まりが起きやすい悪環境に適します。
☆エロフィンの方が修理がしやすい? 必ずしもそうとは限りません。エロフィンもプレートフィンも列数(奥行き方向)が増えれば、フィンチューブ配列の1列目より奥の方の列は修理箇所を特定するのが難しくなります。
蒸気漏れなどによるトラブルの初期は、熱交換が激しい1列目に起こりやすいので、その場合はプレートで固定されたプレートフィンよりエロフィンの方が修理はしやすいと言えます。
しかし、お客様の為において問題はそこではなく何故、トラブルが起きるかを検証し、解析を行い、同じトラブルが起こらないように改善を提案することの方が重要なのです。
産業設備や生産ラインの熱交換器なら、プロセス空調用の経験豊富な技術者がいる弊社におまかせください。
フィン面の違い
写真はダクト接続フランジから覗いたフィン面です。
左がプレートフィンヒーター、右がエロフィンヒーターです。
プレートフィンの方がエロフィンより風の通る部分が細かい事が分かります。
どちらもエアーフィルターがある場合、フィン部の目詰まりは起こりません。
フィルターがすぐ目詰まりを起こすようなダストが多い環境では、写真のエロフィンヒーターのようにフィンチューブの間隔を空けた設計をする場合があります。
ファン吸い込み側にヒーターが設けられている場合、SUS製のエロフィンなら高圧洗浄にも耐え、フィン面の清掃が容易になります。
弊社のエロフィンチューブは、応力除去が出来る最新の専用機を使用をしておりますので耐衝撃性の高い製品となっています。