エロフィンヒーター　加熱・乾燥装置用　熱交換器

主として空気等（ガス体）の加熱を目的としたヒーターで空調器、乾燥設備、乾燥機器等に組み込まれ使用されています。

構造はエロフィンチューブ複数本を管束（ヘッダー）に溶接加工等にて取り付け鋼板製ダクト型ケーシング内に納めたものです。

エロフィンヒーターは蒸気/温水/熱媒油にて空気を加熱するヒーターとして使用されます。　空調設備に使用されている蒸気コイル、温水ヒーターのほとんどは、エロフィン又はプレートフィンヒーターになります。
【プロセス空調用】に最適です。

※ フィンピッチはご希望により3.0mmより可能です
※ ご希望によりフィンチューブに亜鉛メッキ、錫メッキの加工を致します。

※ 鋼管＋SS400フィンが標準ですが耐食性を求める場合

SUS菅＋SUSフィンのご使用を、お薦めします。

※ 特殊金属のパイプ，フィンのご要望にもお応え致します。

■エロフィンヒーター　標準製作仕様

１．伝熱管　１０A炭素鋼/ステンレス鋼管、又は１５A炭素鋼/ステンレス鋼管
２．フィン厚み　　０．３ｍｍ
３．フィン幅　　　１０ｍｍ　１２ｍｍ
４．フィンピッチ　３．２ｍｍ～
５．フィン有効長　　　　５４００ｍｍ迄
６．管列数　　　　１～６列/１ブロック（台）
７．管段数　　　　４～３２段

※基本的にオーダーメイドですので伝熱管及びフィンの材質，伝熱管口径、寸法、形状等、機器に適応した形状、寸法にて製作しております。

※強制通風型ヒーターに適した管口径は１０Ａ/１５Ａとなりますが、自然対流に使用する場合、管口径はエロフィンチューブ製作範囲で自由に選定出来ます。

エロフィンヒーター【気密構造ダクトタイプ】: 気密構造のエロフィンヒーターです。
ケーシング本体が気密ダクトの構造となり設備側のダクトと接続します。
ケーシングは溶接構造となり高い静圧で空気を圧送する場合、エアー漏れが
起きてはいけない設備や機器に適しています。

エロフィンヒーター【非気密構造ダクトタイプ】: 非気密構造のエロフィンヒーターです。
主に空調器（エアハンドリングユニット※略称AHU）内の蒸気コイル又は、送風機の吸い込み用側に設置して使用され空気の加熱を行います。
ケーシングはダクト構造となっていますが、ボルト止め構造の為、完全な気密ではありません。空調器内で気密が保たれる機器で使用が適しています。

ステンレス製エロフィンヒーター【気密構造ダクトタイプ】

オールSUS304製のステンレス製エロフィンヒーターです。食品、医薬品、半導体等、クリーンな加熱空気を必要とした製造プロセスラインに使用されます。
製品の仕上げには不動態皮膜処理、脱脂洗浄等を行い、厳しい品質管理のもとに製造しております。
写真のヒーターにはダクト用相フランジが付属されています。

ダクトフランジ、ガスケット、配管部品等、機器に応じた付属部品も供給しておりますので御用命の際、お申し付けください。

塗装ブース用エロフィンヒーター: 自動車塗装ブースなどの大型の空調器に使用される大型のエロフィンヒーターです。SGP+SSフィンにて製作、フィンチューブは耐食性の高い亜鉛メッキドブ漬けをしています。ケーシングはSGHC（溶融亜鉛メッキ鋼板）または、SEHC（電気亜鉛メッキ鋼板）の耐熱シルバー塗装仕上げを行っています。塗装仕上りの決め手といえる蒸気コイルを塗装プロセスごとに設計の段階からご提案致します。塗装設備の空調コイル設計なら長年の経験を持つ弊社にお任せ下さい。

エロフィンギルドヒーター【ステンレス製】: エロフィンギルドヒーターは製作自由度の高いエロフィンチューブならではのヒーターです。
庫内加熱や槽内加熱、局所暖房、サウナ、乾燥室等、様々な使用方法に適応出来ます。
写真はSUS304製です。

エロフィンギルドヒーター【遠赤外線放射塗装】: エロフィンヒーターのSS仕様の場合、標準品は耐熱シルバー塗装を行いますが、遠赤外線放射塗料を使用することで、より効率のよい加熱を行えます。
遠赤外線放射塗料とは被塗装物より遠赤外線を被加熱物体に吸収させ、効率のよい加熱を行うための塗料です。
薄膜プラスチック製品、フィルム乾燥ライン、特殊紙、合板乾燥など、自然乾燥に近い乾燥炉に適しています。

エロフィンヒーター【高圧蒸気対応型】: 本品は高圧蒸気を使用（9.8Mpa）第二種容器に該当します。
高機能フィルム/有機繊維製造用の大型、大風量乾燥機に使用されています。
材質はすべてSUS316Lで製作されています。